山本七平氏の「空気の研究」はつとに有名である。
マスメディアにのって今も空気は日本を支配して、それももはや暴力的である。
想像力が欠落しているというかあまりに知的でないにもかかわらず空気の暴力の前に多くの気付いている人々が沈黙してしまって、どれほど日本を毀損しているか。
人の非を敢えて論わないのは人の美徳のひとつであるのは間違いない。しかしもう本当のことをいおうとおもう。
すこしおちょこちょいだが善良な多くの日本人が中国に対して酷いことをしたと感じてしまっている原因たる南京大虐殺という象徴的なことを語ろう。
南京陥落後の6週間で無抵抗な女子どもを含む30万人を手で虐殺する、首を切り裂き、腹を裂き、吊るしたとされる。日本軍は6個師団、1師団は1万から2万。当然交代要員も、衛生看護要員もふくむ兵站要員もいる。戦闘要員は半数以下と思っていいのではないか。(詳細は戦史叢書などで調べれば解かることだが、特別な知識の無い私が推論できる範囲で考えることが現実的と判断)
今のように兵士をトラックで運ぶわけではない。大砲さえ分解して砲兵が背負って運んだし(朝日新聞発行の支那事変写真全集(中)に砲台の車輪を背にかつぎ 延々と南京へ行進する写真あり)、歩兵は20~30キロの背嚢を背負い上海から南京まで約300キロの進軍。12月1日南京攻略命令がくだり、4日には南京市郊外まで進軍。13日南京陥落。その驚くべき強行軍の疲労困憊のなかで、南京を陥落させた直後に、レイプし虐殺30万人ということになる。
3月10日の東京大空襲に使用された焼夷弾は38万1300発。1783トンである。東京23区の3分の1を消失させ、死者83793人を数えたが、実際は10万に達しているとすいそくされている。38万発の爆弾を雨のように降らせて10万人。広島長崎の核攻撃でもそれぞれ10万人に満たない。
さて、爆弾投下で何万人ではなく、戦闘でもなく、無抵抗の人間を何万人なら手で殺せるのか。
10トントラック1700台に匹敵する遺体を手でどう処理できるのか。
それも兵士は全国から徴兵された普通の日本人。私たちの父であり兄である。職業軍人はほんの一握りだ。軍部が悪い。一般国民は悪くない等という寝言は通用しない。
国民党軍の兵士は中国の民からも嫌われおそれられた夜盗の群れだったのとは訳がちがう。(ウェデマイヤー将軍回顧録・第二次大戦に勝者なし・・に、兵士に給料を払うよう進言したら蒋介石は給与を倍にすると約束したということが書かれている。「倍」である。国民党軍は行く先々で略奪と女性を手に入れるのが報酬のかわりだった・・ということは当時誰でも知っていたのである。)
教育をうけた、ふつうのわれらの父や兄が大虐殺をやってのけたというのなら、日本民族は地球上の他に類を見ない残虐な民族だというほかはない。南京市街面積から割り出せば道路や部屋は遺体だらけだ。しかし目撃証言は皆無。ラーベの記録も伝聞のみ。6週間にも及ぶ長期間の殺戮で、気がふれてしまった兵士がいるということも聞かない。日本人は頑健で鈍感で恐ろしく残虐な民族だ・・・ということになるではないか。
日本軍が虐殺をしたと告発して自分は「いい人」になれるなんぞは笑止千万。大勢の日本人がそう思っているはずだ。
猟奇殺人や連続殺人など世界中に壊れた人は存在するが、徴兵によって集められた何万人もの軍隊が命令にしたがって非戦闘員を6週間虐殺し続けたとなったら、特殊な人の問題ではない。日本民族の問題だ。告発者も同罪から免れられない。それに気付いていないのが滑稽ではないか。
物理的に不可能なことは実在できない。
大虐殺の主張は、まるでマジックだ。
読者は目撃者のいない虐殺がどのように行われ、死体処理が行われたか、そのマジックを説明できるだろうか。
空気を恐れ沈黙することは重い重い罪だ。
空気に洗脳されることは大きな悲劇だ。
by yattare17
投資の損は自己責任